高齢者施策と介護職

奈良県は、高齢化が進行するスピードが非常に速いエリアです。
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になった折には、高齢化率が32.8パーセントになるのではいかと推測されています。

行政は、高齢者の多様なニーズに対応するべく、高齢者福祉計画・第7期奈良県介護保険事業支援計画を策定しました。
この計画では、あらゆる機関・施設が問題意識を共有し、課題の解決を目指しています。

福祉施設の拡充や介護予防事業の充実化と共に、介護スタッフの確保・定着に重点を置いています。
実際、奈良県内の福祉施設の大半は、人材不足が悩みの種です。
特に、奈良市・橿原市・大和郡山市以外のエリアは、就職を希望する介護スタッフが僅かです。
山間部や辺境地に位置する施設は、待遇面や職場環境に工夫を凝らしているものの、スタッフを集めることに四苦八苦している現状です。

介護職は、高齢者の身の回りの世話を担当する中で、やり甲斐を感じられる仕事です。
しかし、仕事量が膨大な上に重責を担わなければならない場面が多々あり、任務をそつなくこなすことは容易ではありません。

数々の試練を乗り越えてきた高齢者は、人生の先輩です。
人格や尊厳を傷つけられることに対し、強い抵抗感を抱くケースが多々あります。
些細なことがきっかけで激怒し、スタッフとの接触を拒む方もいます。
介護に携わる際には、介護のテクニックや専門知識だけでなく、高齢者の意向を汲み取る姿勢も大切です。